映画「little boy」をご紹介。

映画「LITTLE BOY」

映画「little boy」(リトルボーイ 小さなボクと戦争)

映画「リトルボーイ 小さなボクと戦争」の原題は「little boy」となっています。
アレハンドロ・モンテベルデ監督により制作され2016年に公開されました。
メキシコ最大の映画賞であるルミナス賞では3冠に輝くなど、感動を与える映画として人気の作品です。

舞台は第二次大戦の真っ只中のカリフォルニアの漁村です。ここで家族4人で暮らすペッパーという8才の少年は、村で一番背が低くて周囲からは「little boy」と呼ばれてからかわれていました。ペッパーの楽しみは唯一の相棒とも言える父と過ごす時間でした。

そんな憧れの父の様になりたいと思っていたペッパーでしたが、戦争の中で扁平足の為に兄が入隊できなかった事で父親が代わりに徴兵されてしまう事になったのです。
泣きながら父に「戦争に行かないよね?」と尋ねますが、父はペッパーに「相棒、これは使命なんだ。」と答えます。
徴兵される日の朝、ペッパーは最後まで父にしがみつきますが、父は戦地へ向かい涙の別れを経験します。

ペッパーにとっては唯一ともいえる相棒だった父が徴兵される事で絶望してしまいますが、協会の日曜礼拝で神父が「戦地にいる家族の為にわれわれに何が出来る?」と問いかけた事で、愛する者を帰らせる事もできるのだと信じ込みます。

ペッパーは街の司祭とその友人だった日系人ハシモトの助けを受けて、戦場から父親を奪還する作戦を開始するのです。
一度は父が戦争捕虜になってしまった事で、次には死亡確認され悲しい思いをするのですが、それは他人の誤認であった事が分かりペッパーは再び元気を取り戻します。

どんな事にも挑戦するという事を教えてくれた父、その父を取り戻すために奮闘する8才の少年。
少年の願いは届くのか?8才の少年の目線で描かれた戦争、その少年のひたむきさに心を揺さぶられる映画となっています。

みどころは、ほとんど演技の経験のなかった少年ジェイコブ・サルバーティがが主役のペッパー役に抜擢され見事な演技力を発揮している所。
米国で差別されていたハシモトと友情を紡ぎつつ、父が帰ると信じ続けた少年のひたむきさを見事に演じきった所にあります。

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